相場がお休みの土日、兼業でFXをされている方はご自身のお仕事もお休みの方も多いかと思います。
土日位は、仕事も為替も忘れてゆっくり楽しく過ごしたいものですが(笑)
この土日の中のほんの10分だけスマホで相場と向き合うというのは如何でしょうか?
ほんの10分だけ、休日の時間を相場に使ってみる事で、来週のトレードが少しでも有意義なものになるのなら、やってみる価値はありますよね
今回は、土日に10分でできるスマホを活用した相場のまとめ術と題した簡単まとめ術をご紹介いたします。
まずは、このスマホを使った簡単まとめ術を実践するにあたりメリット、デメリットを把握しておきましょう。
スマホを活用した相場まとめ術のメリット、デメリット
メリット
➀本格的な過去検証と違い、短い時間でスマホから簡単に真近の相場をまとめる事ができる
➁日足や4時間足を使ってまとめをするのでエントリーはそれ以下の時間軸(1時間足~5分足)などを使っている短期デイトレーダーの方々に向いている
➂直近の流れを知る事ができるので、日足のトレンドを掴む視点、流れが変化するポイントを知る力が養える
デメリット
➀日足の流れを把握するので、その流れに固執してしまう可能性がある。流れが切り替わった際には、これまで把握した流れをスパっと切り替える柔軟な視点が必要になる。
➁日足、4時間足を使ったまとめ術なので、それ以上の上位足を基準にエントリーしている、中期長期トレーダーには不向き
メリットデメリットというのは上記の様な感じになります。
メリットデメリットを含め考えますと、流れが変わる可能性がある場合、それまでの流れを引きずらない、スパっと切り替えるメンタルがとても大切になってきます。
一週間の相場をまとめてみる
まずは週末にスマホを使って日足や4時間足でどう推移していったかを簡単に振り返り確認します。
日足
4時間足
今回はボリンジャーバンドの2σだけ表示させています。スマホというPCに比べ小さな画面ですのであまりアレコレとインジケーターを表示させるとかえって見にくくなります。
普段使い慣れたインジケーターを1~2個表示させる程度がみやすくてオススメです。
そこに任意で、上値を過去に何回も抑えているレジスタンスラインと、下値を過去に何回も抑えているサポートラインをひきました。
この日足、4時間足チャートから見て取れる事は
➀日足の全体像では下げ相場だったが、ここ数日(今週は)は、日足・4時間足で反転し上昇した。
➁現在レジスタンスラインにタッチしている。
この2点が比較的すぐに考えつくと思います。
このように大まかに、1週間の相場をまとめます。
相場の先行きを考えてみる
続いて1週間の相場から、今後、考えられる相場の先行きを考えます。
今回のケースで言うと
➀レジスタンスラインを上抜けし、更に上値を更新していくのではないか?
➁今現在、任意で引いたレジスタンスライン、更にはボリンジャーバンド+2σ、このあたりで上値が抑えられ、再びさがる(レンジ相場に入る)のではないか?
という点が考えられます。
先行き相場における3つのキーポイントを探す
続いて、相場の先行きを考えた時、キーポイントになる価格帯を探していきます。
第一のキーポイント
まずは、今タッチしているレジスタンスラインというのが、今回のキーポイントです。これが第一のキーポイントになります。
第二、第三のキーポイントは、第一のキーポイントを軸に上下に1つずつキーポイントを探します。
第二のキーポイント
➀のケースとなってレジスタンスラインを上抜けし更新した場合は、次はどこまで上がりそうか(次のレジスタンスラインはどこにあるか)、第二のキーポイントを探します。
今回のケースで言うと、ここが第二のキーポイントになりそうです。
最高値(114.300付近)という考えもありますが、最初に上値を抑える可能性のある価格帯として、111.882に引いてみました。
動いてみないことには結果がどうなるのかわかりませんが、第二のキーポイントとして使えそうです。
第三のキーポイント
次に第一のキーポイントであるレジスタンスラインで上値が抑えられて下降した場合、どこまで下がりそうか(次のサポートラインはどこにあるか)、第三のキーポイントを探します。
何度も下値を支えているので赤ラインを第三のキーポイントとして、そして予備に、日足の最安値のサポートライン(107.814)も意識しておきます。
これで大体終了です。
これだけ?っとお思いの方もいらっしゃるかと思いますがこれだけです(笑)
来週に向けての相場のまとめですから、これよりも下の時間軸(1時間足~5分足など)は見ないで大丈夫です。
なぜなら、今回の作業は土日の相場が休みにする作業です。
上にいくか下にいくかは月曜日にならないとわかりません(笑)。
ただこれを週末にやっておけば、週初めのキーポイントを先行して把握でき、それに基づいて大まかな売買シナリオも作れます。
順張り派、逆張り派、様々だと思いますが、探し出した3つのキーポイントをご自身の手法にあてはめて考えてゆけばそれが自然に売買シナリオ(戦略)につながっていきます。
最後に相場のその後の推移です。
第一のキーポイントでモジモジしていましたが、このラインを上抜けし、第二のキーポイントへ到達しました。
ただ、第二のキーポイントも抜けましたので、次を考える必要がでてきました。その場合は、同じ要領で次に目指す上のラインを先行して探します。
第二のキーポイントは当初、上値を抑える役目のレジスタンスラインとして考えましたが今度、
- 下値を支えるサポートラインに役割が転換し、更に上昇するのか?
- 逆にまたこのラインから反発一旦下がるのか?
- 下がった場合、どこのラインを目指すのか?
と考えていきます。
このように相場の先行きを先行して考えていくと、エントリーが行き当たりばったりではない、より良いものになっていくのは間違いありません。
まとめ
土日に10分でできるスマホを活用した相場のまとめ
- 週末に日足、4時間足を見て、その週の大まかな流れをまとめる
- 相場の先行きを考える
- 先行き相場でキーポイントになる3つのライン(価格帯)を見つける
たった10分、これを実践していくだけで、大局の流れを掴む力だったり、先行きを何パターンも考えていくシナリオ力などが自然と身についてきます。
しかも週明けに慌てない(笑)
シンプル、簡単なんで是非活用してみてくださいね!