ドル円の日足が下降トレンドに入ったようです。
BT会員様で毎月の解説動画をご覧になっている方は、ご存知だと思いますが、下降トレンドに突入する前に
『日足のレンジがブレイクしたので、そろそろ下に下がりそう』
という風に私はお伝えしましたね。
相場の基本的な流れはレンジ相場とトレンド相場の繰り返しです。
1時間足以下の短期足は、値動きの騙しが多いのですが、日足のような長期足であれば、上記の値動きの流れは出現しやすいです。
つまりパターンなのです。
日足が下降トレンドに突入する前は、ある一定の幅を上下に価格が動いていました。
まず、こちらの画像のA~Cの大きな幅で、値動きが上下に動いています。
途中からB~Cの間を上下に動いていますよね。
赤丸のポイントで反転しています。
このように時間が経てば経つほど、レンジの幅は狭くなっていきます。
言い直すと時間が経てば経つほど、トレンドが発生しやすくなるということです。
ちなみにAとBのラインは値動きを抑えているので、レジスタンスラインと呼びます。
FX初心者の方には聞き慣れない言葉かもしれませんが、イメージするとしたら部屋の天井です。
部屋の天井にボールを投げたら跳ね返って床に戻りますよね?それと同じように値動きが天井まで近づくと、レジスタンスラインで跳ね返る確率が高いのです。
そして、Cのラインをサポートラインと呼びます。
先ほどと同じようにイメージするとしたら部屋の床ですね。
試しに思いっきり部屋の天井でゴムボールを投げてみてください。
何回か天井と床で反発すると思いますw
相場もそれと全く同じ原理で動いていますよね。(赤丸のポイントで何度も反発している)
ちなみに日足のレンジ期間はパターンとして3ヶ月〜4ヶ月くらいが多いです。
年によって若干違う場合もありますが、3ヶ月〜4ヶ月くらいレンジが続いたらトレンドが発生しやすいと覚えたほうが良いです。
つまり、日足のレジサポ付近で日頃、反発を狙って逆張りメインで稼いでいる方は、
『そろそろレジサポが突破されやすいに時期になってきたな』
こんな感じで頭を切り替えられるといいですね!
レジサポ転換
次にDのポイントに注目してみてください。
Dの手前でCのサポートラインを下に突き抜けてますが、一度上に戻ってきて今度はDのポイントが天井の役割を果たしてますよね。
つまり、サポートラインがレジスタンスラインに変化したということです。
そして、日足のレンジをブレイクしたことにより、現在下に下がり続けています。
(2017年4月17日時点のチャートです。)
じゃあどこまで下がるのか?
一緒に分析していきましょうか。
まずは画像をご覧ください。
先ほどより全体が見えるように引きで撮影してます。
結論から申しげますと、EかFのラインで一度反転する可能性が高いです。
ただ、そこが底になるかどうかは誰にもわかりません。
もしかしたら、一度だけ反発して、2度目は突き抜けていくかもしれません。
まずEのラインを過去に遡ってみると 2016年4月20日付近から反発しているのが見えますね。
最初の赤丸はサポートラインとして反発、2個目の赤丸はレジスタンスラインとして反発。
次に、Fのラインは 2014年10月27日付近の赤丸1個目でサポートラインで反発、それ以降は2個目の赤丸でサポートラインで反発、3個目の赤丸でレジスタンスラインとして反発しています。
これだけ過去に反発しているラインですと、世界中の人が意識します。
つまり、ライン付近で売買が行われやすくなるということなので、反発が起きやすかったりします。
ドル円は下降トレンドに入りましたが、 107円50銭付近か 105円43銭くらいが反発する目安だと思います。
どうやってトレードに活かせばいいか?
まず、下がっているのだから買うのは危険です。
買いはチャートが上がれば利益が出ます。下がると損が拡大していきます。
売り中心でトレードしていくほうが日足の流れに乗れることが多々あるので、利益を上げやすいです。含み益になりやすく、含み損になりにくいので、精神的にも負担は少ないですね。
ちなみに先ほどお伝えしたサポートライン付近で買うのはありかと思います。
ですが、一時的な反発の場合は、深く利益を追わずに早目に利確したほうが良いかもしれません。
もし2本ともサポートラインを抜けていくようであれば更に下がっていくと思いますので注意してくださいね。
※今回の記事の内容は、あくまでも参考にされてください。個人的な見立てなので100%そうなるとは限りません。私の判断とは違う動きをする可能性もありますので、トレードされる場合は自己責任でお願い致しますm(_ _)m
余談
日足の流れは下方向。
チャート的にはレンジをブレイクして下降トレンドに突入しているし、ファンダメンタルズ的にはアメリカと北朝鮮の影響が強いと思ました。
もしかしたら戦争になるかもしれないということで、今までドルを持っていた人達が、安全通貨の円を買うからチャートは下がります。
ドル円とは、正式には『USD/JPY』と呼びます。
左側の USDがチャートの軸として考えますので、ドルが買われればチャートは上がるし、ドルが売られればチャートは下がります。
こういった仕組みを理解しておくだけでもトレードに活かせると思うので、覚えておいてくださいねd( ̄  ̄)