FXをはじめる時、最低限必要になってくるのがパソコン。
パソコンに取引ソフトなどを入れて売買をしていくのが一般的です。
ただ、これまでパソコンをあまり使ったことがない・・・
会社では使うけど自宅にあるパソコンはかなり古いWindowsXP・・・
周囲にパソコンに詳しい人がいない・・・
など実際に購入するとなると何を基準に選んだらいいのか、迷うのではないでしょうか?
安易に安いパソコンを買うのも、無駄に高性能なパソコンを買うのもお勧めしません。
実際にFXに必要なソフトが対応していないパソコンもあります。
もしあなたがこれからパソコンを購入するのならこのような事態は避けたいはずです。
なので、これからFXのトレードスキルを習得するにあたって、どういう点を踏まえてパソコンを選んだらいいのか、実際に弊社講師が使っているパソコンと一緒にご紹介していきます。
1.FX用パソコンに最適な3つの条件
FXに適切なパソコンは、以下の3つの条件を満たすパソコンの事です。
・Windowsが使えること
・動作が早いこと
・モニター画面が大きいこと
これらの条件が重要な理由と、それぞれの条件を満たしたパソコンを解説していきます。
2.Windowsが使えるパソコンとはどういうことか

パソコンは大きく分けて、WindowsのパソコンとMACのパソコンがあります。
一般的な会社で使われているパソコンがWindows、
MACは、デザイナーの方が使うことが多くグラフィック系に強いと言われています。
では、FX取引を行う上では、どちらの方がいいのでしょうか?
まずはFXで使用するソフトを確認していきます。
2-1.使用ソフト(1)FX取引ツール:メタトレーダー(MT4)など
取引ツールと呼ばれるFXで実際の売買を行うためのソフトです。
主なもので言うと、メタトレーダーと呼ばれるものがありますが、その他では各証券会社から開発されている多数の取引ツールがあります。(例えば、GMOクリック証券のはっちゅう君・外為ジャパンのFXPLUSなど)
これらのソフトが動くのは基本的にWindowsになっているのです。
現在はMAC用の取引ツールをリリースしているところは増えてきていますが、実際に入れてみると文字化けが起きたり、オリジナルのツールが動かなかったりなど、不具合が実際に見受けられています。
2-2.使用ソフト(2)練習ツール:ForexTester2など
実際の取引以外にも、ForexTester2と言われるFXの練習ソフトがあります。
いきなりお金を入れて投資をはじめるのではなく、過去のチャートを使って取引の練習ができるソフトです。
まずはこれらの練習ソフトを使って、練習をすることをおススメしますが、こちらは完全にWindowsでしか動かないのです。
アプリケーション種類 | Windows | MAC |
各証券会社から出されているオリジナル取引ツール | 利用可 | ※一部利用可 |
MetaTrader | 利用可 | ※一部利用可 |
ForexTester2 | 利用可 | 利用不可 |
※一部利用可
各証券会社からMAC用が開発されているケースもあり、そちらのMAC専用の取引ツールを使えばMACでも取引することができます。
なので、FX取引という視点から見ると、MACパソコンよりもWindowsパソコンの方が望ましいということになります。
2-3.MACパソコンでFX取引をする方法
MAC専用の取引ツールを使う以外に、もう一つMACでFX取引ができる方法があります。
MACパソコンには『軽い』『バッテリーの持ちがいい』『デザインがいい』などのメリットがあります。
特にノートパソコンであれば、MACパソコンの方がいいとお考えの方も多いのではないでしょうか?
ForexTester2などの練習ソフトもMACパソコンで使いたいという場合は、MACの中にWindowsを入れるという方法を取る事で解決されます。
これはMACパソコンでありながらWindowsを動かせるという事です。
追加で料金かかりますが、主な所で
VMWARE Fusion
Parallels Desktop
などがあります。
すこし値段はかかるものの、MACもWindowsも使いたいという場合は、このような方法もある事を念頭に入れて購入を検討するといいでしょう。
3.動作が早いこと

FXの取引で短期での売買を繰り返す人であれば、動きが遅いことは非常にストレスになります。
例えば、今このタイミングで決済したいと思ってもその操作が瞬時にできなかったりしたときのイライラ感はこの上ありません。
パソコンの動作の速さを決めるのにはいろいろ要因がありますが、押さえておきたいパソコンのスペックはこちらです。
スペック | 推奨 |
OS | Windows7以上 |
CPU | Core i3以上 |
メモリ | 4GB以上 |
HD容量 | 100GB以上 |
また、FXのスキルを身に付けるにあたって、教材を購入したり動画を見て学ぶケースもあるかもしれません。
動画と取引ツールの2つを起動したら、再生が止まってしまったり、練習で使うForexTester2というソフトは、容量を使うのでパソコンの動作が重くなるケースがあります。
FX取引だけをするのであれば、低スペックのパソコンでも十分ですが、トレードスキルを習得するにあたって必要な過程を考えた上でのパソコンのスペックになります。
4.モニター画面が大きいこと

モニター画面はFXを行う上では大きいに越したことはありません。
FXの取引では複数のチャートを表示させて見たり、多数の通貨ペアを見て取引をすることがあります。
という事は、画面が小さければ1つ1つのチャートも小さくなり、結果見にくくなるということになります。
また、チャートを出しながら動画を見たり教材を見たりする場合は、モニター画面が小さいと、動画や教材の下にチャートが隠れてしまいます。
動画や資料と照らし合わせながらチャートを確認する場合は、切り替える作業が必要になってしまうので非常に効率の悪い学習方法になります。
このような点からもモニターは大きい方が、効率よくトレードスキルを身に付けられます。
4-1.ノートパソコンのモニターは全て小さい
ノートパソコンのモニターサイズは大きくても、15インチほどです。
それ以上になってしまうと、持ち運ぶのにも大変になりノートパソコンの意味を無くしてしまいます。
ではノートパソコンは2台目として、やっぱりデスクトップの方がいいの?と言われると、方法はあります。
料金はかかりますが、一つモニターだけを購入するという方法です。
ノートパソコンとモニターをつなげれば、大きい画面で見ることができます。
また、ノートパソコンの画面と同じものを大きい画面で見ることもできますし、デュアルモニターといって画面を拡張することもできるのです。
言葉で言うと分かりにくいかもしれませんが、このような感じです。

例えば、ノートパソコンの画面の方では動画を見て、モニター画面の方ではチャートを映して、タイミングが来たら動画を止めて取引をするということもできるようになります。
持ち運びをしたいときはモニターを外すだけですので、外出先でもパソコンを使いたい方であれば、ノートパソコンとは別にモニターだけ別途購入するという方法は非常におススメです。
5.講師が実際に使っているトレードパソコン
さて、実際にトレードしている人がどういうパソコンを使っているのかご紹介いたします。
5-1.デスクトップ
OS | Windows7 |
CPU | Intel(R)Core(TM)i7-4770 CPU @3.40GHz |
メモリ | 8GB |
HD容量 | 1TB |
モニターサイズ | 25インチ |
トレード以外でも使っているためスペックは高め。一番気にしたポイントはモニターサイズ。25インチのモニターであれば、4通貨ペアくらいまではチャートを並べて同時に監視することができる。
5-2.ノートパソコン
Windows7
OS | Windows7 |
CPU | intel(R)Core(TM)i3-4100M CPU @2.50GHz |
メモリ | 4GB |
HD容量 | 500GB |
ディスプレイサイズ | 15.5インチ |
ノートパソコンだけでFXをするならは15インチはあった方がよい。CPUのCorei3は値段は安いですが処理が遅いです。しかしMT4の動作にはそこまで影響がないのでトレードは普通に出来ます。
Windows8
OS | Windows8.1 |
CPU | intel(R)Core(TM)i5-3210M CPU @2.50GHz |
メモリ | 8GB |
HD容量 | 500GB |
ディスプレイサイズ | 14インチ |
14インチでチャートを並べる場合は2~3枚が限度。丁度いいのはチャート2枚分くらい。ForexTester2もストレスなく動く。ただ、重量が1.8キロあるため持ち運び時はかなり重い。またバッテリーはフルで充電をしても使えるのは5時間ほど。そのため持ち運び時にはかならず電源プラグを持参している。
5-3.MAC
MacBook
OS | バージョン10.10.2 |
CPU | 2.5 GHz Intel Core i7 |
メモリ | 16GB |
HD容量 | 500GB |
ディスプレイサイズ | 15.4インチ |
その他 | パラレルデスクトップとWindowsのOSを別途購入(約2万円) |
MACパソコンに、パラレルデスクトップを購入しWindowsを動かしている。このWindowsの中でMetaTrader4やForexTester2を動かしている。MAC用のFX取引ツールは特に使用していない。
まとめ
FX取引という目的で見た時、どういうパソコンがいいのか、これから購入するにあたって何に注意したらいいのかご紹介していきました。
講師が使っているトレードパソコンは、一般的なパソコンよりも比較的性能がいいと思います。
むやみに高いパソコンは必要ありませんが、FXを行う上で必要不可欠なものです。
社会人になればスーツを買ったり靴を買ったりして準備するように、必要経費と考えしっかりと準備していきましょう。