チャートとは
初めてMT4を起動すると、4分割されたウィンドウに折れ線グラフが表示されます。これがチャートです。
価格や時間を軸として過去から現在までの為替レートの値動きをグラフ化したもので、視覚的に相場情報を掴むために必要不可欠なものになります。数字だけ見ると上がり幅、下がり幅がわかりにくいですが、グラフ化された波形をみることで、上がり幅が急上昇なのか緩やかな上昇なのかなど詳細な情報が一目でわかります。
MT4では、このチャート上に線を引くことが出来ます。これは相場のトレンドを知るために自身で引く線で、トレンドラインと呼びます。トレンドの詳細説明は別項としますが、上昇中か下降中かなど分析するために引く線になります。
数値情報を視覚情報に変換し、状況理解の手助けをするものがチャート
ということになります。
MT4で使用できるチャートの種類
MT4では同一データでも表示できるチャートの種類が複数あります。同じ情報だとしても、見せ方を変えることが出来ます。
なぜこのような機能があるかというと、同じ情報を見る場合でもどういうチャートを用いると情報が整理しやすいか?という違いがあるからです。
例えばテーマパークの入場者数を考えます。曜日による人数の動向を知りたい場合、折れ線グラフが適しているのではないかと考えます。週末にイベントをした場合としていない場合で折れ線がどう変わるかを分析しやすいと考えます。円グラフを採用した場合、人数の動きを表すには適していないと考えます。
このように、チャートには様々な種類がありますが、MT4では為替相場をみるために適したチャートが3つ用意されています。
- バーチャート
- ロウソク足チャート
- ラインチャート
バーチャート
バーチャートは、縦線の上下で高値と安値を表し、横線でそれぞれ始値と終値を表した棒グラフ型のチャートになります。このチャートは、欧米などでよく利用されている為替相場のチャートになります。
ロウソク足チャート
ロウソク足は、バーチャート同様に高値安値、始値終値を表したグラフ型のチャートですが、その形状がロウソクに見えることからロウソク足と呼ばれています。ロウソク足は、バーチャートの拡張版と言えるチャートで、もっとも大きな特徴は、バーチャートの内容にプラスして相場動向を色で判断出来るようにしている点が上げられます。このチャートは日本で広く利用されています。
ラインチャート
ラインチャートは、時間ごとの終値の価格を点で繋いで線にしたチャートになります。バーチャートやロウソク足よりも情報量が少なくシンプルなチャートになるのが特徴です。そのシンプルさを利用して、分析の際に余計な情報を加えずに考えられると言う側面があります。
ちなみに日本では、この中でもロウソク足を用いて為替相場を表示・分析するのが一般的です。
もし、MT4で表示されているグラフがラインチャートやバーチャートでロウソク足でない場合は、対象のチャートが表示されているウィンドウを選択した状態で、メニューの「チャート」→「ロウソク足」を選ぶことでグラフ種類を変更することが可能です。
必ずしもロウソク足を使用する必要はありませんが、どのチャートに関しても利点、欠点があります。
例えば、ロウソク足はたくさんの情報が見られる利点がある一方で、分析を行う際に付随するたくさんの情報に惑わされてしまいかねないという欠点を抱えています。
その場で何を知りたいか、何をしたいかにあわせて、MT4の表示を適宜変えてやるのがよいでしょう。
チャートの表示間隔
チャートには、表示間隔というものがあります。この表示間隔を時間足と言います。MT4の画面上では、メニューの「チャート」→「時間足設定」から変更する以外にも、メニュー上のM1や、M30と書かれたボタンを押下することで適宜変更することが可能です。
この時間足は、チャートの表示間隔を示しています。例えば、M5は、5分足と呼ばれ、5分毎の値動きをチャートで表示することになります。
- M1:1分足
- M5:5分足
- M15:15分足
- M30:30分足
- H1:1時間足
- H4:4時間足
- D1:日足
- W1:週足
- MN:月足
MT4では、最短1分足~最長月足(月単位)までを適宜その場で変更することが出来ます。例えば、短期的な取引を繰り返す方は、1分足や5分足などを利用する場面が多く、一日1回確認しながら長期的な取引を行う方は、日足や週足を利用することが比較的多くなるでしょう。
しかし、短期的な取引を繰り返す方でも、これまでの動向を分析する際に長期スパンでの値動きを確認するために日足や週足、月足を利用する場面もあります。このような場合にボタンひとつでチャートの間隔を変更できることもMT4の利点のひとつです。
また、例えば1分足と5分足を両方表示することなども可能です。これによって瞬間的な取引をしながら同時にこれまでの値動きを確認する。ということが可能になります。
MT4で効果的にチャートを利用することが成功への近道となるでしょう。
今回はMT4のチャートの見方でした。